いいがじゃないがけ。

思うままに、つらつらと。

映画「バハールの涙」

「土曜シネ活」と勝手に呼んでるんですが、毎週土曜の午前中は出来るだけ映画を観に行きたいと思っていまして。昨晩、映画館HPを見ていて気になったのが、この「バハールの涙」という作品。今日1月19日から公開です。

主人公はバハールというクルド人女性。弁護士として、母として、幸せな日々を送っていたのに、IS国の襲撃によって一夜にして人生を変えられた彼女。夫は殺され、息子は拉致され(拉致された子供たちは戦闘訓練を受けさせられる)、彼女自身は性奴隷となり…。なんとか脱出に成功した彼女は、息子を取り戻すためにクルド自治区の女性戦闘隊リーダーとしてIS国と闘う。実話に基づく話。


とにかく「痛い」内容でした。もちろん「あいつは痛い奴」とかそういう意味での「痛い」ではなく、心の痛点をザクザクと刺してくる感じの痛さ。上映時間110分のほとんどが、いつ襲われるか分からないというシチュエーション。それゆえに緊張感がハンパない。設定は2014年。あまりに人権のかけらも無い仕打ちに、「今この時代の話」とは思えなくなる(思いたくなくなる)のですが、スマホMacで連絡を取り合うシーンに、今この時代の話に、同じ地球上で実際に起こっていたことであることに気付かされます。


僕は、世の中のことを何も知らないで、のうのうと生きているんだな、と痛感。。。

 

【メモ】

  • 主人公バハールは、「世界で最も美しい顔100人」の上位にも選ばれたゴルシフテ・ファラハニ。「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」にも出演。
  • 女性ジャーナリストのマチルドのモデルは、実際に片眼を失明しPTSDを患いながらも世界各地の紛争を報道し続けたメリー・コルヴィンと、ヘミングウェイの3番目の妻で従軍記者として活動したマーサ・ゲルホーン。
  • 公式サイト:

    bahar-movie.com